放射線検出器研究の夢


 高性能放射線検出器でガンの早期発見と治療.
 物質と生命の神秘を解き明かそう.


 健康診断として,レントゲン写真を撮影して肺がんの検査をしています.このレントゲン検査の代わりにCT検査を行えば,悪性腫瘍,ガンの早期発見ができ,治療も簡単に行うことができます.ただし,CT検査では,X線の被曝量がレントゲン検査の100倍から1000倍くらいありますので,毎年CT検査を受診することはできません.そこで,高性能放射線検出器を開発して被曝量の少ないCT検査システムを作り,CT検査を毎年の健康診断に取り入れることを目的として,研究を行っています.
 また,物質の合成や生命反応などは一つ一つの原子や分子の結合で行われています.このような物理反応,化学反応の際に放出されるとても小さなエネルギーの情報を測定できる検出器を開発することができれば,物理,化学,生物にわたる様々な謎を解く鍵を得ることができます.この目的のもとに,高いエネルギー分解能を持つ放射線検出器の開発を行っています.

 現在研究中の検出器の特徴を表す図を以下に示します.



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