自転車

 大学院生に,今回プロの競輪選手の試験に合格した松井君がいます.彼に影響されたということでもないのですが,1998年の9月にマウンテンバイクを買いました.生協の自転車屋の「お買い得」という値札につられたのは,言うまでもありません.
 プジョーの廉価版ですが,カラーリング,デザインともかなり良く,気に入っています.住宅の近所の旦那の話では,その人もこの自転車を気に入って,最初は夜な夜な駐輪場へ懐中電灯を持って見に行った,とか.
天気が良い日には,伏見から,大学までこれで通勤しています.40分かかることはめったに無く,最短記録は32分です.京阪電車を使うより,10-15分早く着きます.

 1999年4月に,4年半住んだ桃山東合同宿舎から,大学の近くへ引っ越しました.これに伴い,自転車通勤は,中止です.このまま止めると一気に体重が増えそうなので,週に2,3回,昼休みや夕方,京都市内を走っています.
 京都の良いところは,目的なく自転車を漕いでいても,何かしらの目的地に着いてしまうことです.道も広く,場合によっては鴨川や加茂川の川のすぐそばを走ることもできます.

約40分のコースとして,京大から白川通りを北上し,国際会議場を過ぎ,北大路へ抜けて,あとは信号の都合次第で,下鴨本通りの西や東の道を南下して,大学へ.このコースは,途中にかなり草木が多い場所があるためか,翌日に鼻炎の症状が出たりします.

 最近,気に入っているのは,上賀茂神社です.といっても神社にお参りするのではなく,神社の近くの民家の前を流れている小川を気に入っています.
 何年も前の学生の頃に,この風景を見た覚えがありましたが,それからずっと忘れていました.先日,無目的走行でたまたま上賀茂神社へたどり着き,小川を再発見したところです.
 この時代に,家の前にきれいな小川が流れている,というのは最大級の贅沢ではないでしょうか.私の母親の実家が農家で,その裏庭の端に流れていた小川が,また冷たくきれいでした.
いま住んでいる家から鴨川まで5分くらいの距離なので,鴨川とその河原を自分の庭と思っています.借景ながら,贅沢な,のびのびした気持ちを味わっています.

このホームページのプロジェクトとして,自転車で京都を走って,気に入った風景をデジカムで撮影し,紹介して行きたいと思っています.乞う,ご期待.

 この自転車,過酷に乗りすぎたのか,2003年の冬に,前輪のギアが壊れました.近くの研究室のドクターにクランクシャフトごと交換してもらいましたが,なにせ,旧式の後輪6段変速なので,うまく合う前輪ギアが見つからず,前輪は一番小さなギアと,真中のギアしかつかえません.ゆっくり走ろう,京都,と言った具合です.

 

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