ビアマグコレクション


初めて買ったビアマグ
ビアホール"モーツァルト"で 底の透かし絵
 大阪の南に位置する京都大学原子炉実験所に所属していた学生時代,唯一の顔なじみの店だったビアホール"モーツァルト"で購入した物です.
 モーツァルトが近鉄百貨店の拡張のために閉店するときに,マスターから安く譲ってもらいました.帰ってから見ると,底に透かし絵もあり,なかなかいい買い物であった,と満足.
 マスターには,結婚前に2度もワインのハーフボトルをごちそうしてもらう,などとお世話になりました.もう一度,会って話をしたいものです.

本場ドイツ物 その一
親子マグ ガラス製
 ミュンヘン市庁舎の前にある,カウフホッフという百貨店で購入した物です.近所のおみやげやの品物と見比べて,何度も往復しました.当時,幼稚園にも行っていなかった息子は,オヤジと同じ柄の小さなマグを喜んで,それで牛乳を飲んでいました.右は,女房用に買ったガラス製のマグです.  

本場ドイツ物 その二
修道僧 木製 すごく重い
 1997年にミュンヘンで購入.宿泊したホテルの前の教会広場で,その1週間だけ市が立っていた.そのなかのガラクタ屋で見つけた物.1週間,会議が終わるとその市へ行き,毎日少しずつ値切っていった.帰国する当日の朝になって,最後のひと値切りをした後に手を打った.19世紀終わり頃の作らしい.
 これも,左のマグと同じ時に購入した物.新品.木をくりぬいて作ってあり,かなり重い.内部は,漆ではないがそれに近い塗料で塗ってある.
イギリスで
修道院製らしい どこかのパブ特注? すごく重い
 1995ー6年に英国ケンブリッジ大学に滞在した.ケンブリッジでは,毎週水曜日にガラクタ市が,月に一度,もう少し程度が高い骨董市が立つ.これはガラクタ市で見つけた物.焼き物で,かなり軽い.20世紀の中頃,どこかの修道院で作られた,との事だった.
 これも,左のマグと同じガラクタ市で発見.かなり重い.さすがにイギリス製らしく,1パイントがしっかり入るようにできている.しかし,高々数ポンドしかしないこれだけ重い物をよく持ち帰ってきたと思う.
オランダで
デルフト焼き デルフトで見つけたドイツマグ
 1999年にオランダへ行ったときに見つけました.アムステルダムのアンネの家の運河を挟んで向かい側のデルフト焼きの店.これは,1975年に作られた,このタイプのマグの大量生産のためのモデルで,それだけ絵付けが上手にできています.
 デルフトの街の少しはずれたところにあった,Old Delft Blueというガラクタ屋で.ウインドーに飾ってあって,高くて手がでないだろうな,と思いつつ,値段を聞いてみた.ところが,それほど高くはなく,たぶん,取っ手の当たりを貼り会わせた物だろうと睨んでいる,そうはいっても,結構気に入っている品.
あちこちで
マジョルカ島の瀬戸物屋で 慶州の焼き物屋で
 スペインのマジョルカ島で.大きな瀬戸物屋へ行ってマグを見つけようとしたが,なかなか見あたらない.バスの時間も迫ってくるし,という状況の中,棚の上の方にたった一つあったのが,これ.いかにも南国ムードでしょう?
 仕事で韓国へ行ったときに,慶州の青磁を製作販売している店に連れて行ってもらいました.私としては,青磁の青い色は好きではないのですが,たまたま窯変したマグがあり,大喜びでした.
あちこちで その二
ハワイ焼き 北海道で
 2001年に親を連れて,ハワイへ.結構楽しかったことはさておき,またしてもビアマグ漁り.土産物屋には,木製のちゃっちいのしかなく,半ばあきらめたところで見つけました.描いてあるのは,亀の象形文字のようなものです.
 北海道大学へ,科学の祭典のお手伝いへ行った帰り,新千歳空港の中で見つけました.大きさの割には,ちょっと高い印象.ちなみに,このとき3日間に3回ラーメンを食べましたが,飛行機に乗る寸前に空港で食べたものが一番うまかった.
東寺のガラクタ市で その一
フィリッピン製 口金は錫か?
 誰かがフィリッピンで買ってきて,一度も使わずに古道具屋へ売り渡したようなもの.結構愛嬌があって,好きです.ただ,何度も使っているうちに,少し色が落ちてきたのがご愛敬.
 木製のマグは比較的珍しい.これは,木の部分に直接ビールを入れるのではなく,錫製の容器が木の内側にはまっています.欠点は,あまりたくさんビールが入らないことでしょうか.
東寺のガラクタ市    骨董市で
ドイツ製 ドイツ製
 
 神戸から来ている,という業者から.どうやら,インド地震のチャリティのために,大使館の人たちがバザーを行い,そこで仕入れてきたもののようです.世の中の流れを見たような気がします.
 2001年6月の骨董市で一目で気に入った物.何より,ふだん私を牽制する女房までがこれを気にいったのには驚いた.質実剛健な感じのするマグ. 
 米国ボストンで    東寺のガラクタ市で
    ドイツ製かな             備前焼き
 2001年にボストンへ行ったときに,骨董屋で見つけたもの.ドイツのメトラッハ製.裸で遊んでいる子供たちがのんびり,ゆったりしています.このときは,野茂が活躍するフェンウェイパークスタジアムのすぐ近くのホテルでした.
 2002年2月のガラクタ市で,冷やかしをはじめて10分ほどで見つけてしまった.窯変の具合がすばらしい.店の大将と交渉し,2/3に値切った品.でもその金額で妥当だと思う.いい買い物であった.
 イタリアで 
    でもイギリス製          でもボヘミア製      
 2002年6月にイタリアへ2週間出張.イタリアのビールは,軽めで飲みやすかった.しかし,やはりイタリアはワインの国らしい.安いレストランのハウスワインもかなりうまい.ということで,骨董屋を回っても,あまりビアマグには当たりませんでした.
 2003年7月にイタリアへ10日間出張した時,パドヴァの街中の高級な骨董屋で見つけました.華奢な作りの物で,1890年代のものとは,店の親父の言.
 南アフリカで       イタリアで 
南アフリカの有名な作家の作とのこと      ドイツ製   
 2003年10月に南アフリカで国際放射線物理学シンポジウムに出席したときに見つけました.1940年代の南アフリカの作家のものらしい.骨董屋のおばあちゃんがかなりの商売上手でした.
 2004年6月にイタリア・サルディーニャ島のアルゲーロでヨーロッパX線スペクトロメトリ会議に出席したときに見つけました.ドイツ製です.色が鮮やかなところが,気に入りました.
フランス         U.S.A.
ジアン              レノックス   
 イギリス人がフランスに作った窯で,ジアンといえば有名だそうだ.私はこれを手にするまで知らなかったが.ジアンブルーという深い青色に,何とも地中海風のデザインがある.芸術的といってもいい.
 米国でもこのような王道を行くビアマグを製作しているとは,寡聞にして知らなかった.何でも,大統領の食器を作っているメーカーだそうだ.

好きなもの,ことへ