京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻
核材料工学研究室


水素原子プローブ(透過プローブ)の開発
 核融合プラズマの周辺では多数の水素原子が存在します。水素原子は電荷を持たないため、測定するのは容易ではありません。私たちの研究室では、水素原子は金属中を透過しやすいという現象(プラズマ誘起透過)[tp01_pdp.html]を利用して、水素原子を検出するプローブを開発しました。九州大学応用力学研究所の球状トカマクQUESTと共同研究を実施した結果、開発した水素原子プローブは1000回以上のプラズマ放電でも安定して動作することを確認しました。

 また、透過のシミュレーションにも成功し、これによってプラズマ対向壁への水素原子フラックスをリアルタイムに測定する可能性が開けました。現在は、高感度化を目指して開発を続けています。

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QUESTに装着した水素原子プローブの概念図(写真はプローブ先端部)


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