京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻
核材料工学研究室


イオンビーム分析

 私たちの研究室では加速器で発生したイオンビームを用いた材料分析を行っています。一般的なRBS(ラザフォード後方散乱法)やPIXE(粒子線誘起X線分析)も行いますが、3Heを材料に照射し、D(3He,p)4He という核反応を利用して重水素を測定するNRA(核反応法)を行っていることが特徴です。NRAとは特定の原子核のみを検出する分析法です。重水素は自然界にほとんど存在しないので、特に感度が高いという利点があります。安定同位体である3Heは貴重であるためか、この分析を行っている研究グループは世界的に見ても僅かです。


自分たちで運転し(左)、自分たちでメンテナンスをします(右)。40年以上も前の少々古い加速器ですが、構造が単純なため故障が少なく安定して稼働します。


プラズマ照射同時分析
イオン重照射


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